2022年度・春 「光の花と陰の花」

光の花と陰の花

春から夏にかけては、色とりどりのお花が咲く楽しい季節ですね。

タチツボスミレはその中でも、最も身近に見ることのできるお花の一つです。

スミレ

淡い紫色がなんともかわいらしい小さな花。 実はタチツボスミレの花にはもう一種類あります。

「閉鎖花」と呼ばれるつぼみ状の小さな花。 閉じた内部でおしべとめしべが受粉し、ほぼ100%の確率で実をつけることができるのです。

花は虫を待って咲いていますが、虫による受粉の成功率は高くありません。

華やかに春を彩る花もあれば、ひっそりと、でも着実に実を結ぼうと咲いている花もある。植物って、なんて逞しくておもしろいんでしょう!

もしも春の道でタチツボスミレに出会ったら、ぜひじっくりと2つのお花を探してみてくださいね。

レンジャー 槇