光の花と陰の花
春から夏にかけては、色とりどりのお花が咲く楽しい季節ですね。
タチツボスミレはその中でも、最も身近に見ることのできるお花の一つです。
淡い紫色がなんともかわいらしい小さな花。 実はタチツボスミレの花にはもう一種類あります。
「閉鎖花」と呼ばれるつぼみ状の小さな花。 閉じた内部でおしべとめしべが受粉し、ほぼ100%の確率で実をつけることができるのです。
花は虫を待って咲いていますが、虫による受粉の成功率は高くありません。
華やかに春を彩る花もあれば、ひっそりと、でも着実に実を結ぼうと咲いている花もある。植物って、なんて逞しくておもしろいんでしょう!
もしも春の道でタチツボスミレに出会ったら、ぜひじっくりと2つのお花を探してみてくださいね。
レンジャー 槇