「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ…」
5月の下旬になると、
森から不思議な声が聞こえてきます。
その正体は、3cmほどの小さな身体をした「エゾハルゼミ」。
その名の通り、北海道や本州の山地など涼しい地域に生息し、
春~初夏に掛けて鳴くセミです。
平野部に住んでいた人からすると全く聞き馴染みのない声で、
初めてこの大合唱を聞いた時には
まるで別世界へ入ったような錯覚すら感じたほどでした。
八ヶ岳では、清里をはじめ高標高ではエゾハルゼミ、
少し下るとハルゼミ、
さらに下ると時期が遅れてニイニイゼミと、
標高によってセミの声を違いを楽しめるのも魅力の一つです。
エゾハルゼミの成虫が姿を消した後、
しばし間を空けて7月中旬には「エゾゼミ」が夏の到来を告げます。
春の終わりから夏の始め、
新緑の季節にのみ聞くことのできる
「春と夏をつなぐ声」なのです。
